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2018.06.25 Monday

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    『父親たちの星条旗』と東京国際映画祭

    2006.11.08 Wednesday

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       10月21日の東京国際映画祭では、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』がオープニングを飾りました。オープニングに参加するため、『父親たちの星条旗』(原題『Flags of Our Fathers』)原作者ジェームズ・ブラッドリー氏が来日しました。
       わたし大島英美は、原作ヤングアダルト版の翻訳者および作者の旧友でもあることから、メディアインタビューの通訳として、20・21日の両日、六本木にてお仕事。朝10時から15分刻みの通訳は、台本なしなのでその瞬間の頭だけが頼り。時には「同時通訳」的にもなり、午後5時に仕事の終わった時には、頭の芯まで疲れていました。

       東京国際映画祭では、どういう訳かわたしも red carpet を歩きました。「何? あの人」という空気を感じたような……。ゆったり歩くところを、なんだか足早になってしまいました、慣れないもので。
       硫黄島で星条旗を掲げた6人の兵士のひとり、アメリカ先住民のアイラ・ヘイズは、大変印象的なキャラクターに描かれています。今回、その彼を演じた Adam Beach さんも来日し、親しくお話をさせていただきました。期待の新進俳優ですが、自らのルーツに強いこだわりを持つ青年で、先住民たちに何が還元できるかをいつも考えている姿が印象的でした。

       現在公開中の映画『父親たちの星条旗』は、「硫黄島」2部作として、同じ戦争を日本側から見た『硫黄島からの手紙』(監督:クリント・イーストウッド。主演:渡辺謙)とセットになっています。『硫黄島からの手紙』は、12月9日に全世界に先駆けて日本で一番最初に封切りをします。やはり一方を見たら、もう一方も見たい!

       わたしが担当している『読売新聞夕刊(土曜日)』の「えいご」コラムでも書きましたが、戦争にかり出され、青春そして命をあっけなく奪われた少年たちの無念を、同世代の若者に原作を読んで感じて欲しいと切に願っています。
       そしてもうひとつ、近日中に毎日新聞で紹介される記事の「大島(談)」でも強調しましたが、女性にもぜひ読んで欲しい。実際、原作は母たちへ捧げられています。「息子を誰かが起こした戦争で殺されたくない」。女性ならこれが皮膚感覚でわかるはずです。
       映画は、原作の emotion を忠実に伝えています。まずは映画を見てみてください。そして、たくさん湧いてくる疑問を解くために、を読んでみてください。

      父親たちの星条旗&Flags of Our Fathers セット
      父親たちの星条旗&Flags of Our Fathers セット』(父親たちの星条旗セット)

      『父親たちの星条旗』原作翻訳。そして東京国際映画祭

      2006.10.10 Tuesday

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         10月2日に大島英美翻訳による『父親たちの星条旗』(イースト・プレス刊)が発売された。また、今日「重版」という知らせが。
         映画の一般公開は28日なので、それからの売れ行きが期待される。ちなみに、ヤングアダルト版の翻訳なので、読みやすさを心がけたつもりだが、どうだろうか。大島翻訳のチェックに、原書『Flags of Our Fathers』を読むのはいかが。
         今月のキッズブックス・ブッククラブのレベル4の選書の1冊は、『Flags of Our Fathers』(ヤングアダルト版)。解説がついているので読破しやすいはずだ。
         ここでびっくりのニュース。翻訳者である大島英美が、来たる10月20、21日の東京国際映画祭で原作者専任の通訳に決定。ご指名を受けての抜擢で、いい仕事をしてご期待に応えなければと、一応緊張している最中だ。
        父親たちの星条旗&Flags of Our Fathers セット
        父親たちの星条旗&Flags of Our Fathers セット』(父親たちの星条旗セット)

        アメリカだより:その4 アメリカでCD付き絵本が増えている

        2006.09.11 Monday

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           この夏に Powell's (パウエルズ)の子どもの本コーナーで気付いたことのひとつが、音声付きの本のコーナーでのことです。半年前には、まだカセット付きが並んでいたのに、やっとCD付きが優勢になっていました!
           また、アメリカらしいことですが、移民が増え続けているせいで、絵本や児童書の重要さが増しているのです。「英語を使える」ことがアメリカ市民になる条件だと主張する保守派もその声を大きくしていますし、保守でなくともアメリカでの成功の基本は、なんと言っても英語で意思疎通できることでしょう。ということで、Beginning readersを始めとする初級読み物類が増えています。同じくCD付きの絵本も、英語に自信のない親子向けの需要もあって増えているようです。
           これらの傾向は、日本人の子どもにもピッタリな本が増えているということでもあります。
          Audio etc.

          アメリカだより:その3 カリスマ書店経営者はどうやって本を探すか

          2006.09.09 Saturday

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             Powell's (パウエルズ)の書店員は本のことをよく知っていて、質問にきちんと答えてくれます。しかし(ここから先は書店経営者やこれから書店を開きたいと思っている人には辛いところですが)独立系書店の Tycoon パウエルさん自らのご発言はこうでした。
            「時代は変わってしまった。人に聞くよりデータベースを調べる方が詳しいし、正確だ。わたしは自分の店で自分の欲しい本を探すとき、データベースを使うよ」
             そうおっしゃるだけあって、確かに Powell's のデータベースは正確です。どの棚に何冊あるというところまで合っていて、あまり間違えがありません。
             本のことをよく知っている「カリスマ書店員」より、データベースのほうが必要なのかも。ただし、いつも必要なのは「カリスマ書店経営者」。本を知っているうえ、経営を知っている人。Powell's よ永遠なれ!

            アメリカだより:その2 パウエルズでトミ・ウンゲラー&ベン・シャーンの本と出会う

            2006.09.08 Friday

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               8月中旬から、西海岸オレゴン州ポートランドの部屋に籠もって翻訳(まだ『父親たちの星条旗』)の最終仕上げ。受験生のような毎日を過ごしていました。とは言え、Powell's (パウエルズ)のお膝元。パウエルさんとそのお店(書店)は欠かせません。
               最近まで「食依存症」気味だったパウエルさん、ダイエットに成功し少しスリムになった(5キロ減)そうですが、お元気そうでした。
               ポートランドでは、小さな書店やボーダーズのようなチェーンの書店は苦戦中。Powell'sの一人勝ち。相変わらず圧倒的な在庫量と質のよさ。週末の人出も相変わらず。多くの書店が売り上げに苦しむ7、8月も、観光客のおかげで毎年売り上げ好調だそうです。今年も堅調。
               わたしは、その日その日のテーマをもって Powell's に行きます。この夏のある日のテーマは「お宝本」捜し。稀覯本(100ドル以上)の特別室に入り浸りました。
               そこで見つけたのが、トミ・ウンゲラーの「成人絵本」と、ベン・シャーンの挿絵の絵本。ベン・シャーンのものは特に、「売れなければ売れないでわたしのものに」と思っているふしがあります。実にいい線を描く画家です。コレクター垂涎ものでしょう。

              The Party
              The Party』(パーティー)

              Ounce Dice Trive
              Ounce Dice Trive』(ワンス、ダイス、トライス:英語言葉遊び)